日本緩和医療学会 第6回関西支部学術大会

大会長挨拶

 日本緩和医療学会第6回関西支部学術大会
 大会長 醍醐 弥太郎
 滋賀医科大学臨床腫瘍学講座
 滋賀医科大学先端がん研究センター
 滋賀医科大学医学部附属病院
 腫瘍内科・腫瘍センター・緩和ケアセンター
 教授・診療科長・センター長

 この度、2024年9月28日(土)に滋賀県大津市・ピアザ淡海(滋賀県立県民交流センター)におきまして
日本緩和医療学会第6回関西支部学術大会を開催させていただきます、滋賀医科大学臨床腫瘍学講座・先端がん研究センター・腫瘍内科・腫瘍センター・緩和ケアセンターの醍醐 弥太郎です。
 今日のがんをはじめとする重篤な疾患における医療においては、
病気の段階に対応したプレシジョン医療と多職種チームによる総合的かつ全人的な医療が求められています。
わが国では、例えば、これらのがん医療を担い臓器横断的な治療のマネージメントを行う医療人に加えて、
体と心の両面からがんをはじめとする難病特有の症状に対するケアを行う緩和医療を担う医療人の育成が急務になっています。
このような医療の推進と人材の育成に向けて、
(1)社会の医療への要請を踏まえた緩和医療に関わる学際的な緩和ケア教育・研修プログラムの拡充、
(2)緩和医療に関わる地域医療者の人的交流とネットワークの強化、
(3)緩和ケアを専門とする医師・看護師・薬剤師をはじめとする専門医療人の裾野の拡大に向けた育成活動等の活性化にも期待が寄せられております。
 今回の大会では、悠久の歴史の息づく湖国滋賀の地で「希望の切れ目のない総合的医療における緩和ケア」をテーマに
緩和医療に関わる関西の大学、病院、地域の医療・介護・福祉施設などの医療関係者や学生等が一堂に集い、次世代の緩和医療を共有・討議し、育む会としたいと願っております。
若手を含む多彩な演者による57演題、10セッションで構成される一般演題(優秀演題セッション2、一般セッション5、フレッシャーズセッション3)に加えて、
上記の趣旨で厳選したテーマとこれらの領域の医療や学術の第一線で活躍されている演者によるシンポジウム(4セッション)、セミナー(4セッション)、TIPS(3セッション)、
ワークショップ(2セッション)やランチョンセミナー(共催)を企画しております。
 第6回関西支部学術大会が緩和医療に新風をおこせますよう、実行委員、開催事務局一同、実り多き開催に向けて尽力して参りました。
皆様と2024年9月に大津でお会いできることを楽しみにしております。